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プロから学べるフットケア

フットケアブログ

よろこびVOL.50

2022-06-01
オススメ
≪要約≫
今回は、5年前に右膝人工関節置換術を施行された80代女性のご利用者様をご紹介します。
手術の影響もあり、右下肢へ荷重が掛けにくい為、右母趾が浮指となっています。
また、歩行時に股関節が内旋(内側を向いている)している為、右足部の蹴り出しが小趾側での蹴り出しとなっています。
足部にアプローチを行った結果、浮指が改善され、歩行能力の向上に繋がりました。

≪きっかけ≫
週一回のリハビリテーションを実施している中で、理学療法評価を行った結果、浮指と股関節内旋による歩行能力の低下が問題点として挙がりました。
ご本人様も「時々自分の足を蹴っちゃうことがあるのよね。」と話されており、足部と股関節に対してアプローチを行いました。

≪アプローチ≫
浮指に対して、
  • 足趾のモビライゼーション(足趾の動きの悪くなった関節を動きやすくする治療)
  • 足趾の運動(足趾のグーパー運動、床を足趾でつかむ運動)
  • 荷重練習(立位でつま先に体重をかける運動)

股関節内旋に対して、
  • 股関節のストレッチ
  • 股関節外旋筋の促通
を行いました。

≪結果≫
股関節内旋の改善→母趾側の蹴りだしが可能
足趾の運動が向上→右下肢への荷重量が増大
以上のことから、右母趾の浮指が改善され、ご本人様より、「歩きやすくなった。」と、よろこびの声をいただきました。

≪今後続けていく思い≫
リハビリでの足部に対するアプローチが、歩行能力の向上に繋がり、また、浮指が改善されたことで転倒の予防にも繋がります。
フットケアは、看護師による爪切りやフットケアマシンを用いて、胼胝・鶏眼を削るといった方法だけではありません。
多角的視点から足部を評価し、足部の機能を改善していくこともフットケアの一部として捉えることができます。
弊社では「メディカルフットケアアドバイザー」の資格を取得したスタッフが多数在籍しております。
今後もフットケアの知識を活かして、ご利用者様へより良いサービスを提供できますよう還元してまいります。
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