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2019-11-15
スペシャリスト育成委員会【精神科委員会第3回@奥沢】
精神科委員会
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スペシャリスト育成委員会◆11/12 ≪精神科委員会 第3回@奥沢≫ 今年度第3回目の精神科委員会が開催されました。今回は一般社団法人全国訪問看護事業協会主催、精神科訪問看護基本療養費算定要件となる研修会に参加した3名の社員からの伝達講習が行われました。 現在、日本の医療・介護の現場では入院日数の短縮化、在宅療養の充実化が注目されており、精神科領域でも同様の事が言えます。 ストレス社会と言われる現代の日本では、30人に1人が精神疾患に罹患していると統計が出ています。 症状が重症化し、入院に至った際、日本の精神科領域の平均入院日数は200日を超えています。しかし、在宅サービスの支援体制が整いさえすればすぐにでも退院可能とされている方が半数以上いると言われているのです。しっかりとした知識をもったスタッフが精神科領域の訪問看護を行う事で、入院に至った際の入院日数が70日前後に減少したというデータもあるとの事でした。 今回、精神科委員会に所属しているスタッフを中心に、弊社の精神科訪問看護を充実させることがご利用者様、家族、社会の為になるという事を実感しました。 在宅で精神科領域の方と関わる上で重要な考え方は、ストレングスモデル、クライシスプラン、リカバリーとエンパワメントです。ストレングスモデルとは個人個人の問題点や未充足な点を注視するのではなく、出来ている事や強みを注視する事です。クライシスプランは神経症状が出現した際に、現れている症状に対する具体的な対処方法を決定しておくという関わり方です。リカバリーとエンパワメントとは、対象者の主体性・自己決定能力・自己効力感を回復、高めていく関わりの事です。 これらは、精神科領域だけでの事ではなく、病に罹患した方を支える際に自分たちが行っていた関わり方に近い物だと感じました。精神科訪問看護と括ってはいますが一般的な考え方や関わり方と大きく違わず、各々の自助能力を生かしその人がその人らしく生活できるように援助する事が重要だと再認しました。 本日学んだ内容を今後の業務に活かしていけたらと思います。