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2019-05-14
スペシャリスト育成委員会【精神科委員会第1回@奥沢】
精神科委員会
今年度、第1回目の精神委員会が開催されました。今回は、年間目標と計画の共有、精神科訪問看護基本療養費算定要件研修の伝達と、弊社のケアマネジャーが4年に亘り関わった事例発表を行いました。精神科委員会は、看護師、理学療法士、作業療法士、言語療法士、ケアマネジャーなど様々な職種が所属し、意見や情報交換ができる場になっています。
 
【委員会の目標】
・精神科分野の基礎・算定に関する知識を習得していく
・精神科疾患を呈する方との関わり合いやアプローチを学び、日々の訪問業務に生かしていく
 
【年間計画】
各職種による症例検討会、2020年8月算定要件研修の伝達講習、グループワークにて共有を図っていきます。また、外部講師による講義を予定し専門知識を深めていきます。
 
【伝達講習】
今回は、弊社看護師が「利用者様との向き合い方・対応について」の勉強会に参加し、以下のことを伝達しました。基本姿勢は、精神障がいのある方が「自分らしく」いられて、「自己決定」を支援、サポートしていくこと。日常生活でその方の「つよみ」となる部分に焦点を当て、その方が望む生活を支えること。適切な距離感を図りながら、後方で支え、SOSの時は横で支える。ご利用者様の状況に応じて、待つ・見守ること。1人で抱え込まずに、多職種と情報共有して相談し合える関係性を構築することを学びました。
 
【事例】
~統合失調症、躁うつ病のご利用者様。障害サービスより介護保険へ移行する際に関わりを開始。最初の1ヶ月は電話にも出てもらえず、自宅訪問しても居留守状態。その後、訪問の約束をしても入室できず。名刺を玄関に挟んで置いたら数日して電話があった。電話のやりとりが3か月続き、ようやく訪問時に入室できた。サービスはスタッフや内容を極力変えず、制度の押し付けにならないよう配慮した。要支援であったが、月に数回訪問して顔を見て会話を交わし、受容・共感し、人格を肯定するような話し方で接した~
ご利用者様は徐々に心を開き、後に気持ちを伝えてくれるようになりました。
ケアマネジャーからの「職種ではなく、人として対等に付き合える関係性を築くことがとても大切。福祉職として疾患は治せないが、その症状や辛さは人との関わりによって変化させられるし、軽減できる」という言葉がとても印象的でした。
ご利用者様主体のケアを行っていく為には、受容と傾聴、共感する姿勢が大切ということは基本ですが、「~すべての人が人間としての尊厳を有し、価値ある存在※」である為に、多職種と協力して関わっていけたらと思いました。
※社会福祉士倫理綱領の前文より