「雨のハイウェイ」

2017.10.25
今秋、弊社は介護事業開始以来続けてきた訪問入浴サービスを休止し、12月1日を目指して医療特化型の訪問介護事業所を開設することを決めた。 

「痰の吸引、胃婁のケアが出来るヘルパーが少なくて、ケアマネも地域の方々もとても苦労しています。そこが賄えないが故に自宅に帰れない方も大勢います。」

毎月開催されるSYNERGY-MEETINGでの濱田ケアマネ・リーダーのこの問題提起がきっかけだった。
 弊社の抱える各サービス部門間の情報共有を促進し、そこから生まれる所謂SYNERGYを業務にフィードバックさせていくことを目的として開かれているこの会議の主役は言うまでもなくケアマネである。
制度知識、社会資源開発、スケジュール管理、ホスピタリティー・・・これらの面でケアマネージャーの能力差はかなり大きく、ケアプランニングの際に障壁となる様々な問題解決の能力差に直結する。
濱田CMは弊社ケアマネージャーのトップリーダーであり、あらゆる面で弊社ケアマネのお手本となっている。
彼女の問題提起はいつでも的確だ。
この提言を皮切りに、メンバーから次々と意見やアイデアが上がり、それぞれの状況を確認しつつ、問題となる部分を全員で検討した。
喀痰吸引と胃婁ケアをヘルパーが行えるようになるには、どうやら二つのクリアすべき壁があった。
一つは喀痰吸引の技術指導体制を社内で構築できること・・・。
これは可能だ。
もう一つ、該当するご利用者様があった場合、その時点で初めて申請し、都の研修を有償で受講してからでないとサービスが行えない・・・。しかも申請者全員が受講できるとは限らないらしい・・・。
そしてこの際の費用負担はおよそ6万円とのことだ。
申請、雇用、費用、いろいろ考えると実は結構困難なプロジェクトのようである。訪問介護事業を営む各社が、この分野に積極的に乗り出さないのは、煩雑な手続きと、費用負担の問題に加え、社内での技術トレーニングを組めないことが要因なのだろう。

同日、早速社長にこの話を伝え、決済を仰いだ。
「やろうよ」
たった一言・・・即決だった。
ご利用者様のためになるのなら・・・そして
信頼している彼女がそこまで言うのなら・・・。
決断の理由はこの二点で間違いないだろう。

役員会でのこの決済を待たずして、裏では着々と準備が進んでいた。
SYNERGY-MEETINGのメンバー阿部CMは、かつて喀痰吸引のプランに関与した経験があり、その際の資料をリファランスとして提示してくれていた。同じく石沢CMは前職のサービス提供責任者としての目線で意見を上げ、必要な物品のリストアップに力を貸してくれた。
このプロジェクトが静かに産声を上げたころ、まだそれを知らずにいた看護部長・坂田はなんと自費で喀痰吸引のシミュレーターを購入しようとしていた・・・。

決済と同時に、あっという間にプロジェクトチームが結成された。
新事業部門の責任者となる大塚主任も細やかなリサーチ能力を発揮し、損害賠償保険や他社の待遇を比較検討するための資料を作成してきた。
潜在する熱い想いが、皆の中にあったということだろう・・・。
まるでマグマが噴き出すように、自然に皆が自ら動いた。
「それにしても、締まった良い組織になってきたなぁ・・・」
メンバーの素早い動きが有難かった。
掲げ続けている理念がそれぞれの胸に息づいている確かな感触を得た瞬間だった。

船はまだ漕ぎ出されたばかりで、この先越えなければならない波がいくつもあるだろう。
しかし、岸から離れたらもう進むしかない。
「永ちゃんも、まだまだ全力で走ってる。俺たちも止まるわけにはいかない」
台風21号をおして催された5年ぶりの山梨での矢沢LIVEの後、雨の中央高速を走りながら、改めてそう思った。

出典 SUNTORY SUNGOLIATH
                                                                 
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